
心と体の足並みをそろえる難しさ
朝6時に目が覚めた。以前は目覚ましを何度も止めて、布団の中でぐずぐずしていたけれど、最近は自然と目が覚めるようになってきた。体内時計が整い始めたのかもしれない。少し嬉しくなって、窓を開けて空を見上げる。まだ肌寒い風が顔に当たるが、それもまた心地いい。
寝起きの白湯をゆっくり飲みながら、手帳に一日のスケジュールを書き込む。特別な予定があるわけではないけれど、「今日やりたいこと」を言葉にするだけで、1日に芯が通るような気がする。
今朝の体調は、可もなく不可もなく。倦怠感はほとんどなくなったが、ふとした時に足腰の弱りを感じる。階段の昇り降りや、物を取るためにしゃがんだときなど、筋肉が「まだ戻ってませんよ」と主張してくる。やはりインフルエンザとコロナのダブルパンチは想像以上にダメージが大きかった。
それでも、今できることを少しずつやるのが大事だと思っている。朝食は、玄米ごはんに味噌汁、焼き鮭、ほうれん草のおひたし。タンパク質と野菜を意識した和食メニューに、少しずつ慣れてきた。パンとソーセージの朝食から切り替えるのは勇気が要ったが、今ではこっちのほうが胃に優しく、心まで落ち着く。
午前中は、体調を見ながら自宅でストレッチと軽い筋トレ。といっても、腕立て伏せや腹筋ではなく、椅子に座ってのスクワットや、タオルを使った肩回し。ネットで見つけた「中高年のための体力回復プログラム」的な動画を参考に、無理なく続けられる内容にしている。
やってみると分かるが、地味な動きでもじんわり汗が出る。そして、筋肉の使われていなかった部分が刺激される感覚がある。10分の運動で、体も心もシャキッとする。以前のように「30分走らなきゃ」「ジムに行かないと意味がない」と思っていた自分には想像できなかった変化だ。
昼食は、自炊で簡単な豆腐ステーキと野菜スープ。タンパク質と食物繊維を意識したシンプルな構成。以前はコンビニ弁当やカップ麺で済ませる日も多かったが、今は「自分で体を整える」ことの大切さを実感している。料理をすることは、自分に手をかけるということ。面倒に感じる日もあるけれど、食べ終わったときの満足感は大きい。
午後からは仕事に少し集中。リモートワーク中心の生活は、体がまだ本調子でない今の自分にはありがたい。クライアントとの打ち合わせはオンラインで対応。言葉を交わすことで、思ったよりも元気が出る。やはり人との会話は、心の栄養だ。
ただ、ひとつ課題も見えてきた。それは「気持ちだけ先走ること」。体力が戻っていないのに、つい以前のペースで動こうとしてしまい、夕方になるとぐったりしてしまう。頭では分かっていても、ついつい「もう大丈夫」と思ってしまうのだ。50代という年齢は、体力の回復が20代30代の頃とは違う。自分の“今の状態”を正しく見極める力が必要だと痛感している。
夜は、軽めに鯖の塩焼きとキャベツの蒸し煮、雑穀米。食後に少しストレッチをして、ゆったりお風呂に入る。体重は65.0kg。ほとんど変化なし。でもそれでいい。今の自分は「減らすこと」より「整えること」に集中している。体重よりも、便通が良くなってきたこと、睡眠が深くなったことのほうが何倍も嬉しい。
ベッドに入ってから、ふと思った。病気になる前は「もっと痩せなきゃ」「もっと若く見えなきゃ」と焦ってばかりいた。でも今は、ただ元気に朝起きて、三食食べて、日常を過ごせることが、どれだけ尊いかに気づけた。失って初めて分かる、健康の価値。
心と体の足並みをそろえるのは簡単じゃない。でも、日々の積み重ねで、少しずつ重なっていくのだと思う。明日は今日より少しだけ軽やかに過ごせるといい。
寝起きの白湯をゆっくり飲みながら、手帳に一日のスケジュールを書き込む。特別な予定があるわけではないけれど、「今日やりたいこと」を言葉にするだけで、1日に芯が通るような気がする。
今朝の体調は、可もなく不可もなく。倦怠感はほとんどなくなったが、ふとした時に足腰の弱りを感じる。階段の昇り降りや、物を取るためにしゃがんだときなど、筋肉が「まだ戻ってませんよ」と主張してくる。やはりインフルエンザとコロナのダブルパンチは想像以上にダメージが大きかった。
それでも、今できることを少しずつやるのが大事だと思っている。朝食は、玄米ごはんに味噌汁、焼き鮭、ほうれん草のおひたし。タンパク質と野菜を意識した和食メニューに、少しずつ慣れてきた。パンとソーセージの朝食から切り替えるのは勇気が要ったが、今ではこっちのほうが胃に優しく、心まで落ち着く。
午前中は、体調を見ながら自宅でストレッチと軽い筋トレ。といっても、腕立て伏せや腹筋ではなく、椅子に座ってのスクワットや、タオルを使った肩回し。ネットで見つけた「中高年のための体力回復プログラム」的な動画を参考に、無理なく続けられる内容にしている。
やってみると分かるが、地味な動きでもじんわり汗が出る。そして、筋肉の使われていなかった部分が刺激される感覚がある。10分の運動で、体も心もシャキッとする。以前のように「30分走らなきゃ」「ジムに行かないと意味がない」と思っていた自分には想像できなかった変化だ。
昼食は、自炊で簡単な豆腐ステーキと野菜スープ。タンパク質と食物繊維を意識したシンプルな構成。以前はコンビニ弁当やカップ麺で済ませる日も多かったが、今は「自分で体を整える」ことの大切さを実感している。料理をすることは、自分に手をかけるということ。面倒に感じる日もあるけれど、食べ終わったときの満足感は大きい。
午後からは仕事に少し集中。リモートワーク中心の生活は、体がまだ本調子でない今の自分にはありがたい。クライアントとの打ち合わせはオンラインで対応。言葉を交わすことで、思ったよりも元気が出る。やはり人との会話は、心の栄養だ。
ただ、ひとつ課題も見えてきた。それは「気持ちだけ先走ること」。体力が戻っていないのに、つい以前のペースで動こうとしてしまい、夕方になるとぐったりしてしまう。頭では分かっていても、ついつい「もう大丈夫」と思ってしまうのだ。50代という年齢は、体力の回復が20代30代の頃とは違う。自分の“今の状態”を正しく見極める力が必要だと痛感している。
夜は、軽めに鯖の塩焼きとキャベツの蒸し煮、雑穀米。食後に少しストレッチをして、ゆったりお風呂に入る。体重は65.0kg。ほとんど変化なし。でもそれでいい。今の自分は「減らすこと」より「整えること」に集中している。体重よりも、便通が良くなってきたこと、睡眠が深くなったことのほうが何倍も嬉しい。
ベッドに入ってから、ふと思った。病気になる前は「もっと痩せなきゃ」「もっと若く見えなきゃ」と焦ってばかりいた。でも今は、ただ元気に朝起きて、三食食べて、日常を過ごせることが、どれだけ尊いかに気づけた。失って初めて分かる、健康の価値。
心と体の足並みをそろえるのは簡単じゃない。でも、日々の積み重ねで、少しずつ重なっていくのだと思う。明日は今日より少しだけ軽やかに過ごせるといい。