いつもと変わらない日々


いつもと変わらない日々 2

いつもと変わらない日々があるのは、なんとすごいことなのだろう。
その日々は、実は当たり前ではないと気づく時がある。

小学生の頃
小学1〜2年生の時はM先生という担任の先生、小学3年〜6年までの4年間同じ担任のK先生にお世話になった。そして、3年頃の校長先生が東京のある島から転任されて来られた先生で、いつも外作業を自らされていて、芝生の整備をしたり、池をきれいにしたりしてくださっていた。校庭に沢山の遊具を作ってくださるようになった。ともかく外で元気に遊ぶことが勧められて、縄跳び、マラソン、ドッチボール、アスレチックのような遊具で遊んだりしていた。宿題は日記を書くこと以外はほとんどなかった。
1組には2−3人ぐらいは中学受験する人はいたが、本当に皆のびのびと小学生時代を過ごさせてもらった。
そんな中でSさんという女の子がいて、とても活発で、鉄棒で自由自在に前回りをくるくるしていたことを思い出す。ところが、ある日を境に学校に来れなくなってしまった。病気にかかったということだった。病名はわからない。
しばらくしてからまた学校に来られるようになって、それまでのSさんとは全く様子が違ってしまったことを思い出す。彼女が私の自宅近くにはえている薬草をお母さんと一緒に探しに来られた。お二人の不安げな眼差しを今でも忘れることができない。

彼女たちにとっては、それまでの日々はどのように変わったのだろうか。

彼らの日々が変わった。しかし、私のあまり日々は変わらなかった。彼らの思いをそんなに深く想像することは出来なかったが、人生には、日々が変わることもあるのだという経験になった。

それからは、また、いつもとかわらない日々が過ぎていった。





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